HSPだからか大人数の会話をすると疲れる…
HSPが大人数の会話でうまく話せないときの対処法って?
職場で3人以上のシチュエーションになったとき、愛想笑いをしてその場を乗り切るのはかなり疲れますよね。
この記事では、HSPが大人数での会話で疲れてしまう理由や、3人以上で話せないときの対策5選を解説します。
本記事を読むことで、大人数での会話の疲れを解消でき職場に行くのがラクになるので、ぜひ参考にしてください。
HSPが大人数・3人以上で疲れる理由
HSPの方は大人数での会話の場面で、何を話したらいいのかわからずどっと疲れてしまうことが多いです。
HSPが大人数での会話で疲れてしまう理由として、以下のようなことが挙げられます。
- 気を遣いすぎてエネルギーを消耗するから
- 会話の輪に入れず孤立しやすいから
- 情報過多でキャパオーバーになるから
- みんなの意見に合わせるのは不可能だから
- 他人の目が気になるから
HSPの方は過剰に刺激を受け取ってしまう傾向があるため、職場での大人数の場面で疲労が蓄積しやすいです。
この悩みを解消するためにも、まずはHSPが大人数・3人以上で疲れる理由を詳しく見ていきましょう。
気を遣いすぎてエネルギーを消耗するから
HSPが大人数で疲れる理由として、気を遣いすぎてエネルギーを消耗してしまうことが挙げられます。
HSPの方は深く情報を処理する特性を持っており、相手の気持ちやその場の空気を読み取れます。
その反面、必要以上に気を遣いすぎてエネルギーを消耗してしまいます。
今この話題を出しても、Bさんは興味ないかな…
「Cさんいつもより機嫌が良くない気がする。私が何か気に障ることを言ってしまったのかも…
会話の輪に入れず孤立しやすいから
HSPが大人数で疲れる理由の1つとして、会話の輪に入れず孤立しやすいことも挙げられます。
HSPは聞き上手な方が多いですが、自分から話題を出したり話を振ることがあまり得意ではない傾向があります。
また、会話の流れで自分が発言したいと思った場面でも、過去の大人数での会話の失敗体験が頭をよぎってしまうことがあります。
あのとき自分が言った一言で、職場の空気が少し悪くなってしまったんだよな…
このように自分から話すことの苦手意識と過去の失敗体験により、なかなか会話の輪に入れず孤立してしまいます。
情報過多でキャパオーバーになるから
HSPの方は、会話の内容一つひとつを深くとらえる傾向があり、大人数の会話では情報過多になり疲れてしまいます。
例えば1対1の会話では、目の前の人にだけ意識を向ければいいので、会話の内容を見失いにくいです。
一方、大人数での会話の場合は、みんなそれぞれが違う視点から好き放題に話します。
そのためHSPの方にとっては、あふれる情報でキャパオーバーになってしまうのです。
みんなの意見に合わせるのは不可能だから
HSPの方は相手の感情を深く読みとり、相手に強く共感しようとする傾向があります。
その共感性により、職場などの会話の場面でも無意識にみんなに合わせようとして疲れやすいのです。
例えば、Aさんの意見に合わせようとすると、今度はBさんの意見に合わせられなくなってしまいますよね。
価値観は人それぞれであるため、3人以上の意見に合わせるのは不可能。
そのため、HSPは大人数の会話では疲れやすいのです。
他人の目が気になるから
HSPが大人数の会話で疲れやすい理由の1つとして、他人の目が気になってしまうことも挙げられます。
他人に自分がどう見られているのか、考えすぎてしまう人も少なくないはずです。
マイナスなことを言ったら性格悪いと思われそう。
八方美人と思われてしまうかもしれない…
会話に参加する人数が多くなるほど、他人の目も増えてどうしても気になってしまいますよね。
このことが、大人数での会話でHSPにとっての不安要素となり、疲れが溜まってしまうのです。
HSPが大人数・3人以上で疲れるときの対処法
ここまで、HSPが大人数・3人以上の会話で疲れる理由について解説しました。
HSPが職場での大人数の会話で疲れやストレスを溜めないためには、HSPが無理せずに3人以上の場を乗り切るテクニックを身につけておく必要があります。
そこで以下では、HSPが大人数の会話で疲れるときの対処法を5つ紹介します。
- 聞き手に回る
- 質問をして相手に話させる
- 輪に混ざろうとしない
- 気が乗らない飲み会には参加しない
- 大人数が苦手なのは個性として捉える
最初から全て実践しようとはせず、1つずつ生活の中で取り入れてみましょう。
すると自分に合ったコミュニケーションスタイルがわかっていき、大人数での会話の疲れが解消していきますよ。
それでは、1つずつ解説していきます。
聞き手に回る
大人数の会話でHSPが疲れることの対処法として、聞き手に回ることは有効な手段です。
HSPの方は聞き上手という特徴を持ち、そのスキルを最大限に活かせるためです。
大人数の会話でも、得意な聞き手というポジションにいることで、会話に対する苦手意識を感じにくくなります。
そもそも会話は話し手と聞き手がいることで成立するもの。
HSPは無理に話し手ならず、得意な聞き手に回ることで、大人数での会話の疲れを軽減できます。
質問をして相手に話させる
会話の中で質問をして相手に話させることも、HSPの方にとって有効な対処法です。
適度に質問を挟んで相手に話させることは、HSPが得意な聞き手に回ることにつながります。
例えば、Aさんがお昼休みに趣味の話をしていたら
ハマったきっかけはなんですか?
というように、その話題に対して深掘りをしていきます。
すると自分は質問を挟む役割となり、聞き手として会話は進んでいきます。
さらにAさんは自分に興味をもってくれたと感じ、あなたに対して良い印象を持つはずです。
HSPは質問をして相手に話させることで、無理なく円滑なコミュニケーションをとれます。
輪に混ざろうとしない
輪に混ざろうとしない意識もHSPにとって重要です。
そもそもHSPは、生まれつきのレベルで大人数の場が苦手という特性をもっています。
もし3人以上で周りが盛り上がっていても、無理して混ざろうとしなくていいのです。
なぜなら、つるむのが好きな人なんだと勘違いされて、その後の人間関係も面倒になる恐れがあるからです。
はじめから輪に混ざろうとしなければ、大人数は好まない人だと認識され、結果的にストレスを減らせます。
気が乗らない飲み会には参加しない
気が乗らない飲み会には始めから参加しないことも、HSPにとって有効な対処法です。
HSPの方は外部からの刺激に敏感であるという特性をもちます。
飲み会という場には、HSPが苦手とする外部からの刺激が多く存在します。
- 多くの人が話す声
- アルコールや食べ物の匂い
- タバコの煙や匂い
そのため環境自体が、HSPがストレスを感じる原因になってしまいます。
自分はその飲み会に本当に行きたいのかどうかを考えて、気が乗らないと思った場合は無理に参加しなくていいのです。
大人数が苦手なのは個性として捉える
大人数が苦手なのは、HSPの個性として捉えることも重要です。
そもそもHSPが大人数の場を苦手とするのは、周りに配慮する思いやりや繊細さをもっているからです。
大人数の場になじめないのは欠点ではなく、単なるHSPの方がもつ個性の一つであり、思いやりの心を持っている証拠。
大人数の場面で会話の輪にうまく入れなくても、落ち込んだり無理に克服したりする必要はありません。
HSPのありのままの個性を、前向きに捉えましょう。
HSPが大人数で疲れるのは当然!自分に合ったコミュニケーションスタイルを理解しよう
HSPは他人への気遣いや空気を読む力が優れています。
その一方で、職場の人間関係で気を遣いすぎてしまい、疲れやすいという特性があります。
そのため、そもそも大人数や3人以上の場はHSPに合っていないのです。
しかし1対1で目の前の人と向き合うことは、HSPの得意分野であり個性。
今回紹介した対処法も参考にしながら、HSPの自分に合ったコミュニケーションスタイルを大切にしてみてください。
無理に周りの空気に合わせない立ち回りが身につけば大人数での会話の疲れを解消でき、職場の居心地がラクになりますよ。