毎日、営業の仕事で心身ともにしんどい…
営業は向いてないし、会社にもお客さんにも気を遣い過ぎてしまう…!
HSPは、環境や人の感情に敏感に反応する傾向があるため、仕事で営業をしていると「しんどくて辞めたい」と感じる人もいるでしょう。
しかし、HSPだからこそ営業で活かせる強みもあります。
この記事では、営業を辞めたい・しんどいと感じる原因と強みの活かし方について解説します。
営業がキツいと感じている方は、原因と対処法を知ることで、日々の営業の中でも対策しやすくなるため、参考にしてみてください。
HSPが営業を辞めたい・しんどいと感じる10の理由
営業の仕事は、HSPにとって辞めたい・しんどいと感じることが多いです。
ここでは、HSPが営業を辞めたい・しんどいと感じる理由を10個にまとめました。
- 初対面の人との関わりが多い
- 売ることに罪悪感がある
- 強制的にテレアポさせられる
- 強気に交渉できない
- 自社の商品に興味がない
- ノルマがプレッシャーに感じる
- イレギュラーな対応が多い
- 顧客よりも不利な立場になりやすい
- クレーム対応が怖い
- 上司から詰められて怖い
営業の仕事でキツいと感じている方は、理由を知ることで自分の働き方を見直すきっかけになるでしょう。
具体的に解説していくので、自分に当てはまるものがあるか確認してみてください。
①初対面の人との関わりが多い
営業の仕事をやっているとほとんどの場合、初対面の人と関わるため、HSPの人は疲れやすいです。
新しい顧客の対応は、コミュニケーションを取るうえで特に気を遣うため、いつも以上にエネルギーを消耗します。
HSPの方は、相手に自社商品やサービスの内容を分かりやすく説明することや、説明後の反応などを考え過ぎてしまいますよね。
相手の感情の機微が見えつつも、説明しなければならないことを話すのは、HSPには難しいでしょう。
②売ることに罪悪感がある
HSPは、商品やサービスを売ることに対して、罪悪感を抱くことがあります。
思慮深い性質があるHSPは、顧客への販売時にネガティブな考えが出てくると、売ることに抵抗を感じ、罪悪感に繋がりやすいです。
例えば、商品の説明をしている最中に、無理な販売をしてないかなど、ネガティブな思考が出てくる人もいます。
営業は、商品やサービスを売ることは欠かせない仕事のため、HSPにとっては難しい内容です。
③強制的にテレアポさせられる
強制的なテレアポは、HSPの人にとってストレスのかかる業務です。
状況の分からない相手に電話をかけるだけでも負担になりますよね。
しかし他者とのコミュニケーションは営業には必須なので、嫌でも顧客へ電話をしなければなりません。
また、電話先の相手の表情や態度が分かりにくいため、相手に迷惑をかけているのではないかと感じることもあるでしょう。
テレアポは営業活動に効果的な方法ですが、HSPにとってはストレスの要因になります。
④強気に交渉できない
営業で結果を出すために、時には強気な交渉が必要な状況もあります。
交渉することは営業では欠かせないスキルですが、HSPの人は交渉することに苦手意識を持っている人が多いです。
相手の気持ちを尊重しすぎるため、自分の意見や考えを主張することが難しいです。
しかし、自社と顧客の間でWin-Winな関係を結ぶためにも、要求を伝えることは避けては通れないこともあります。
そのため、苦手なことを会社のためにと思って頑張れば頑張るほど、心身に負担がかかるでしょう。
⑤自社の商品に興味がない
HSPの人は、自分が感動しない商品やサービスには関心を持ちにくいです。
営業の仕事では、商品やサービスに対する知識や人におすすめできる程の情熱を注ぐことが重要です。
HSPは、他の人と比べて感受性が豊かな分、商品に対して魅力を感じれば情熱が湧き、勉強して知識もインプットできます。
しかし、興味のない商品やサービスだと勉強意欲も低くなります。
そのため、自社の商品に興味がなければ、商品を紹介して人に売ることは難しいでしょう。
⑥ノルマがプレッシャーに感じる
HSPは、自分に課せられたノルマや目標に対して、過剰にプレッシャーを感じることがあります。
営業の仕事では、常に結果が求められるため、競争が苦手なHSPにとっては毎日ノルマを課せられることをストレスに感じるでしょう。
また、HSPは責任感が強いため、ノルマが達成できなかった場合に自分を責めてしまうことも多いです。
ノルマや目標は営業の仕事では成果を出すために必要なものですが、HSPにはかえってストレスの要因になります。
⑦イレギュラーな対応が多い
営業の仕事でよくあるイレギュラーな対応は、HSPは苦手意識を持っている人も多いでしょう。
HSPには、計画やルーティンに沿って物事を進めたり考えたりする特徴があります。
そのため、急な電話の対応や顧客の要望や状況が変わったり、突然自社サービスの内容に変更があると、どう対応していいか分からず不安になります。
営業の仕事は、常に相手や環境の変化に合わせた対応が求められるため、自分のペースで働けないことがほとんどです。
⑧顧客よりも不利な立場になりやすい
営業という仕事の特性上、どうしても顧客よりも不利な立場になりやすいです。
HSPは自分の意見や考えを主張することが苦手なため、相手に気を遣いすぎて考えを抑えてしまうことがあります。
顧客から無理な要求をされた場合、はっきりと断ることができず、要求がエスカレートすることもあるでしょう。
自分自身が主導権を握って話を進めることが難しいため、自然と顧客よりも不利な状況になります。
⑨クレーム対応が怖い
クレーム対応が原因で、営業の仕事を辞めたいと思うHSPの人は多いでしょう。
HSPは、相手からの批判や感情的な攻撃に対して、敏感に反応し傷つきます。
例え自分に対してのクレームではなくても、相手の感情に影響を受けやすく、特に怒りや不満などをぶつけられると、トラウマになることもあります。
1度のクレームだけでも心へのダメージが大きいため、恐怖心を抱えたまま営業の仕事を続けることは難しいです。
⑩上司から詰められて怖い
仕事の内容について上司から詰められることも、営業を辞めたいと感じる原因になりやすいです。
相手の感情に敏感なHSPは、上司から厳しくフィードバックや指摘をされると苦しくなります。
何故できなかったのか、もっとこうするべきだったなど、強く詰められるとできなかった自分に罪悪感を抱くでしょう。
そのため、上司に報連相をしたりフィードバックを受けることが怖くなり、営業を辞めたい気持ちになります。
HSPは営業が向いてないって本当?HSPが活かせる強み4選
ここまでは、HSPが営業の仕事で辞めたい・しんどいと感じる理由について解説しました。
しかし、HSPだからこそ営業に活かせる強みもあります。
HSPは共感力が高いことや細やかな気配りができるため、以下のような強みを発揮できる可能性があります。
- ニーズを把握しお悩み解決できる
- 信頼関係を自然に築ける
- 感謝されることに幸せを感じられる
- 人間関係を円滑に進めようとする
営業の仕事でストレスを感じることもありますが、上記のように営業に活かせることもあるので、参考にしてみてください。
①ニーズを把握しお悩み解決できる
HSPは他人の気持ちに敏感なので、顧客のニーズを把握してお悩みを解決まで導けます。
営業の仕事は、トーク力よりもヒアリング力が重要。
ヒアリング力がなければ、顧客のニーズを把握することができません。
HSPの人なら、顧客が話す内容や言葉、雰囲気や態度から、お悩みの背景などを察知してニーズを把握できます。
そのため、HSPは顧客のお悩みにマッチした商品やサービスを紹介し価値を提供することを得意とします。
顧客の背景や感情にフォーカスするよう心がけることで、HSPの強みを営業に活かせますよ。
②信頼関係を自然に築ける
営業の仕事において、顧客との信頼関係を築くことは重要です。
信頼関係があるからこそ、顧客は安心して自社の商品やサービスを購入できます。
HSPは、相手に対して優しく丁寧に接することができるため、自然と顧客と信頼関係を構築できるでしょう。
共感能力も高いので、顧客の気持ちや状況に配慮した対応ができ、相手に安心感を与えられます。
HSPの人が自然と行っている接し方が、信頼関係を結ぶことに繋がります。
③感謝されることに幸せを感じられる
感受性が豊かなHSPは、営業の仕事で顧客から感謝されると人一倍幸せに感じられるでしょう。
ポジティブな相手の感情にも敏感に反応するため、対応した顧客から感謝されることでやりがいに繋がることもあります。
営業の仕事では、真摯に対応したことで、相手からまた対応してもらいたいと思ってもらえる場面も多くあります。
しんどい面だけでなく、顧客から感謝されたことに対しても目を向けてみましょう。
④人間関係を円滑に進めようとする
営業の仕事で成果を出すためには、社内や社外の人たちとのコミュニケーションが大切です。
社内や社外の人たちと連携しながら仕事を進めるので、人間関係が円滑になることで成果が出やすくなります。
特にHSPの人は、周りとの協力や協調を大切にする人が多いです。
その結果、スムーズに仕事を進めることができ、成果に繋がるでしょう。
HSPで営業を辞めたい人へ|強みを活かす3つの対処法
HSPが営業の仕事で強みを発揮できることついて解説しました。
しかし、強みが活かされたとしても、営業の仕事がしんどい・辞めたいと感じることもあるでしょう。
今の仕事を頑張り続けるだけではなく、HSPの強みを活かす対処法として以下のような方法もあります。
- 業界を変える
- 職種を変える
- 【おすすめ】HSPにマッチした在宅ワークを始める
詳しく解説していくので、参考にしてみてください。
①業界を変える
HSPの人は、自分の興味がないものには関心を持ちにくいです。
そのため、自分が興味のある業界の仕事に変えることで、今の興味のない仕事よりも働きやすくなるでしょう。
ただし、業界が変わっても同じ営業なので、働き方は大きく変わらない可能性があります。
顧客に販売する商品やサービスは変わりますが、業務内容は顧客の対応やテレアポなど営業に必要な業務は行うことになります。
それでも、HSPの人が営業の仕事をするなら、興味のない業界よりも興味のある業界で働く方が適していることが多いです。
今の営業の仕事を辞めたいと感じている人は、他に興味のある業界を探してみても良いでしょう。
②職種を変える
HSPは、初対面の人と関わることや電話対応など、営業に必要な業務に対して苦手意識がある人も多いでしょう。
その場合、営業の仕事自体がマッチしてない可能性があるため、職種を変えることも検討してみてください。
ただし、未経験からのスタートになる場合、給料が下がることや仕事のハードルが高くなることが考えられます。
新しい知識を覚えていくことや会社で使用するシステムが異なるなど、仕事に慣れるまでに数ヶ月はかかる可能性があります。
このように新しい環境での仕事に慣れるまでは時間がかかりますが、苦手な営業を続けるよりも負担は軽くなるでしょう。
HSPに合った職種として、共感力や傾聴力が必要なカウンセラー、細かい数字を扱う事務や経理などがあります。
HSPの強みを活かせる職種であれば、営業の仕事よりもストレスを減らせるので、参考にしてみてください。
③【おすすめ】HSPにマッチした在宅ワークを始める
HSPの強みを活かす対処法として、在宅ワークもおすすめです。
在宅ワークには、以下のようなメリットがあります。
- 自分の時間や場所を自由に選べる
- 相手とのコミュニケーションや交渉が少ない
- 自分の興味やスキルに合わせて仕事を選べる
HSPの人が営業の仕事をすることは、ノルマや目標、上司から詰められること、クレーム対応など、ストレスの要因が多いです。
その反面、在宅ワークであれば、自分のキャパに合わせて無理なくノルマや目標を設定できます。
上司と部下の関係性からも解放されるため、日常的に上司からのフィードバックに不安を感じることもなくなるでしょう。
営業のように会社からの指示に沿って仕事を進めるのではなく、自分のペースで進められるため、ストレスが軽減されます。
HSPにおすすめの在宅ワークは以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
>>【HSP必見!】おすすめの在宅ワーク7選と失敗しない選び方のコツ
HSPで営業を辞めたいときは今の環境がマッチしていない可能性大
この記事では、HSPが営業を辞めたいと感じる理由やHSPだからこそ活かせる強みなどについて解説しました。
営業の仕事でHSPの強みを活かせますが、辞めたいと感じるほどのストレスがかかる可能性もあります。
今の仕事の環境とマッチしてないことが考えられるので、記事に記載した強みの活かし方や対処法を参考にしてみてください。
環境を変えてストレスが軽減されると、強みも発揮しやすくなり、毎日の仕事もやりがいを持って楽しく取り組めます。
この記事で解説した内容も踏まえつつ、今の仕事や今後について考えてみましょう。