HSP気質で、電話応対が怖い…
電話に出ると、緊張してうまく話せない…
電話応対に苦手意識があり、「怖い・疲れる」と感じていませんか?
敏感なHSPは電話応対が苦手なことが多く、決してあなただけの悩みではありません。
この記事ではHSPが電話応対を怖い・苦手と感じる7つの理由と対処法5選を解説します。
このまま辛い電話応対を続けないためにも、しっかりチェックしてくださいね。
HSPで仕事の電話応対が怖い・疲れる7つの理由
そもそもどうして自分は電話応対が怖いと感じるんだろう?
そこで以下では、HSPが「電話応対が怖い・苦手」と感じる7つの理由を詳しく説明します。
- ①聞き取れなくてパニックになるから
- ②聞き返すのが怖いから
- ③電話応対を周りに監視されるのが気になるから
- ④電話を取るまでどんな用件かわからないから
- ⑤クレーム対応をうまく受け流せないから
- ⑥相手の声色に敏感になりすぎてビクビクするから
- ⑦周りの会話や雑音で電話に集中できないから
理由を知ることで適切な対処法も見えてくるため、当てはまる項目があるか確認しながら読み進めてみてくださいね。
①聞き取れなくてパニックになるから
HSPは、物事を深く考える気質があります。
そのため相手の声が聞き取れないと、
どうしよう、聞き取れなかった!ヤバイ…!!
と焦ってパニックになり、電話応対が怖いと感じるようになります。
一度パニックになるとその後の聞き取りもできなくなり、社内の人に迷惑をかけて怒られることも。
特に入社してすぐは、人の名前や社名を覚えきれていないことも多く、なかなか聞き取れないことが多いですよね。
パニックになることや、ミスをすることが怖くて、電話応対に苦手意識を持つHSPは多いでしょう。
②聞き返すのが怖いから
敏感なHSPは、1度聞いた話を聞き返すことに抵抗があります。
ムッとされたらどうしよう…
そう考えると、焦りと緊張で心臓がバクバクです。
聞き返すのが怖いあまり、伝言内容をしっかりと確認せずに電話を終わらせることも。
しかし正確な内容を把握できていないため、あとから上司に怒られたりして、さらに電話応対が怖くなります。
③電話応対を周りに監視されるのが気になるから
多くの職場では、周囲に社内の人がいる状態で電話応対しますよね。
周りに会話の内容を聞かれていることで、HSPは
監視されている気がする…
とストレスを感じやすいでしょう。
特に静かな職場である場合、自身の声が響き、多くの社員に電話応対の様子を聞かれます。
うまく電話応対できないとき、職場によっては、人の失敗を笑う人間もいるでしょう。
敏感なHSPは笑われていることを察知しやすいため、より怖いと感じてしまいます。
④電話を取るまでどんな用件かわからないから
メールやチャットでは、想定外の質問をされたときにじっくり調べて応対できます。
しかし、電話応対ではリアルタイムで会話が進むため、想定外の質問に対するとっさの受け答えが難しいですよね。
そのうえ、電話先で相手が待っていると思うと、
早く返事をしないと…!
そう焦ってしまい、余計に良い対応ができません。
プレッシャーを感じやすいHSPは、用件がわからない電話に出ることに怖くなり、疲れてしまうでしょう。
⑤クレーム対応をうまく受け流せないから
クレーム対応をうまく受け流せないことも、電話応対が怖いと感じる原因のひとつでしょう。
HSPは刺激に対して敏感なため、怒鳴られたり、威圧的な態度を取られたりすることが苦手です。
また、自責の念が強いことも特徴的なため、電話相手が不機嫌だと、
自分のせいで怒ってるのかな?
と強い不安を受けます。
結果としてクレームを受け流せず、電話応対に恐怖や不安を感じるでしょう。
⑥相手の声色に敏感になりすぎてビクビクするから
HSPは人一倍敏感なため、電話応対での声色から相手の機嫌や気持ちを必要以上にネガティブに捉えてしまいます。
たとえば電話相手が暗い声をしているときに、HSPは
私の対応に怒ってるのかな…
不機嫌そうで何だか怖いなぁ…
などネガティブ思考に陥り、ビクビクしてしまうのです。
そうすると相手の機嫌ばかりが気になり、落ち着いて電話応対ができなくなってしまいます。
非HSPであれば
暗い声の人だなぁ
で済むことも、HSPは感性が敏感であるがゆえに悪い方向へと考えてしまうのです。
⑦周りの会話や雑音で電話に集中できないから
HSPは聴覚が敏感なため、なかなか職場で集中して電話応対ができません。
職場は、以下のようなさまざまな音であふれていますよね。
- 電話の着信音
- タイピングの音
- コピー機の音
- 話し声や怒声
- ため息
こういった雑音が多い職場だと、五感が鋭いHSPは電話応対で集中力を保つのが難しいです。
そのため、HSPは電話応対するだけでどっと疲れ切ってしまうのです。
HSPで仕事の電話応対が怖い・疲れるときの5つの対処法
電話応対が怖いときは、どう対策すればいいの?
以下では、HSPが仕事の電話応対が怖いときの5つの対処法を解説します。
- 電話応対マニュアルを用意する
- クッション言葉を活用する
- メモを取る
- ゆっくり復唱する
- 事前シミュレーションをしておく
実践するだけで電話応対のがラクになるので、ぜひ試してみてください。
①電話応対マニュアルを用意する
詳細なマニュアルがあれば、電話応対を怖いと感じることが格段に減ります。
なぜなら大体の電話は、マニュアル通りに応対すれば良いからです。
会社で丁寧なマニュアルが用意されていなければ、以下を参考に作成しておきましょう。
といったような流れをマニュアルに記載し、手元に置いておきましょう。
電話応対を怖いと感じたり、ストレスを受けたりすることが少なくなるはずです。
②クッション言葉を活用する
HSPで電話が怖いなら、クッション言葉を積極的に活用しましょう。
クッション言葉とは、
恐れ入りますが〜
少し音声が途切れてしまったようなので〜
など、言いづらいことを伝える前に使うワンフレーズです。
こういったクッション言葉を使用すると、以下のようなメリットがあります。
- 柔らかい印象を与えられる
- 時間を稼げる
- 自分のペースを作れる
たとえばストレートに
対応できません
と言うよりも、
大変申し訳ないのですが、対応できかねます
とクッション言葉を挟んだほうが、断り方がマイルドになりますよね。
以下に、定番のクッション言葉を以下にまとめました。
上記のクッション言葉をメモなどに残して、自身のデスク周辺に置いてみてくださいね。
③メモを取る
電話応対が怖いときは、相手が言ったことをすべて記憶しようとせず、メモを取るよう心掛けましょう。
HSPは電話の途中で焦ったりパニックになったりすると、内容を忘れてしまうことがあります。
特に、以下の内容を重点的にメモしましょう。
- 相手の社名・部署名・名前
- 相手の連絡先
- 電話の用件
- 誰宛の電話か
- 折り返しが必要か否か
上記の項目はあらかじめメモ用紙に記入しておいて、該当箇所にチェックするようにしておくと焦らず対応できますよ。
④ゆっくり復唱する
HSPは電話応対でパニックに陥りやすいからこそ、あえてゆっくり復唱することを心掛けてみてください。
電話で相手が話したことを復唱することには、以下のメリットがあります。
- 聞き間違いを防ぐ
- 相手に安心感を与える
たとえば相手の社名や名前が聞き取りづらい場合でも、
◯◯会社の△△です。
◯◯会社の△△様ですね。
と確認することで、聞き間違いを防げます。
相手にとっても
ちゃんと聞いてもらえているな
と安心感が生まれます。
ただしここで、自分が焦って早口になると、電話相手もつられて早口になってしまいます。
かえって自分が聞き取りづらくなりパニックに陥りやすくなるので、まずは自分が一呼吸置いてゆっくり話すこと意識してみましょう。
⑤事前シミュレーションをしておく
電話前に心の準備をしても、やっぱり怖い…
こういったHSPは、事前シミュレーションしてみるのがおすすめです。
以下のような電話応対のシチュエーションを想定し実際に口に出して練習しておくことで、本番の場面でも怖いと感じるリスクが格段に減ります。
シチュエーション | 回答例 |
---|---|
すぐに回答できないとき | 「ただいまお調べいたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか」 |
折り返しにするとき | 「折り返しお電話させていただいてもよろしいでしょうか」 |
聞き取れなかったとき | 「恐れ入りますが、お名前をもう一度お伺いしてもよろしいでしょうか」 |
HSPで電話応対が死ぬほど嫌いなら在宅ワークがおすすめ
HSPは繊細な心を持っているため、電話応対が怖いと感じるのは当然のことです。
マニュアルやメモを用意するなど、事前の準備を徹底することで、HSPでも落ち着いて電話応対できるようになりますよ。
ただ、いくら対策をしても、どうしても電話応対が怖いと感じることはありますよね。
そんなHSPには、在宅ワークがおすすめです。
在宅ワークであれば仕事を自分で選べるため、無理に電話応対する必要はありません。
他人の目を気にせずのんびりと働けるのもメリットです。
HSPでどうしても電話応対が怖い…
今の環境でずっと働くことを考えると辛すぎる…
そう悩んでいる人は、以下の記事でHSPにおすすめの在宅ワーク7選を紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね。