HSP気質で雑談が苦手…
雑談で何を話せば良いか困る…
HSPはふと始まる雑談が苦手ですよね。
そこで本記事では、HSPが雑談を苦手に感じる理由と克服するためのテクニック4選をまとめました。
職場での雑談をラクに乗り切りたいHSPは、ぜひチェックしてくださいね。
HSPが雑談を苦手に感じるシチュエーションあるある
HSPが雑談を苦手だと感じるシチュエーションを、5つにまとめました。
- 話題が思い浮かばない
- 会話の沈黙が気まずい
- 3人以上で急に話せなくなる
- 予想外の質問に返答できない
- ちょっとした言い回しに悩んでしまう
1つでも当てはまる人は、ふだんから雑談に苦手意識を抱いていることでしょう。
職場での雑談の様子を思い浮かべながら、あなた自身に当てはまるかどうか確認しつつ読み進めてくださいね。
話題が思い浮かばない
話題が思い浮かばないときに、HSPは雑談が苦手だと感じるでしょう。
他人の気持ちに敏感なHSPは、相手に合わせた話題で話したいと考えます。
雑談中に相手にとって良い話題は何かを考えすぎてしまい、逆に話題が思いつかなくなってしまうのです。
良い話題が思い浮かばないことがストレスとなるため、雑談が苦手だと感じます。
会話の沈黙が気まずい
会話が途切れ沈黙になったときも、HSPは雑談が苦手だと感じます。
人の気持ちや場の雰囲気に敏感なHSPは、沈黙になった瞬間にいろいろと思考を巡らせます。
何か話した方が良いのかな…?
でも面白いこと言えないし、どうしよう…
とくに自分が話をしたあとに沈黙になると、
話題、間違ったかも…消えたい…
と辛い気持ちになりますよね。
必要以上に場の空気を感じ取るHSPだからこそ、沈黙になると雑談が苦手だと感じます。
3人以上で急に話せなくなる
HSPは3人以上の雑談になると急に話せなくなり、苦手意識が強まります。
気を遣う相手が増えることで、神経がすり減ってしまうからです。
雑談中に話題に入れてない人を見ては、
話を振った方が良いのかな?
「話を振った方が良いのかな?」
と考えを巡らせ、自分以外の人たちで話が盛り上がれば
私、孤立してる…?
と落ち込むことに。
自分の立ち位置で悩んだり、他の人に気を遣ったりする内に話せなくなってしまうため、HSPは3人以上での雑談を苦手だと感じやすいのです。
予想外の質問に返答できない
予想外の質問に返答できないことも、HSPが雑談を苦手に感じる理由です。
もともとHSPは想定外のことが苦手な傾向にあります。
思考が深いため、予想外のことが起きるといろいろな考えが頭をよぎり頭の中がパニックになるのです。
雑談中に予想外の質問をされたときにも、以下のような思考が頭を駆け巡ります。
- 「何て答えるべき?」
- 「何を聞きたいんだろう」
- 「他にも聞いてる人はいる?」
- 「短く答えないと…」
- 「でも誤解される言い方は良くないし…」
考えを巡らせている内に質問が流れてしまい、敏感なHSPは自分を責め落ち込みます。
思考が深いHSPは、いきなり質問される雑談を苦手だと感じるでしょう。
ちょっとした言い回しに悩んでしまう
相手のちょっとした言い回しに悩んでしまうため、HSPは雑談が苦手です。
敏感なHSPは、雑談中の相手のちょっとした言い回しが気になってしまいます。
たとえば、
「あなたはいつも楽しそうで良いね!」
と言われると、以下のように悩みだします。
- 「いつも」楽しそうかな?
- あなた「は」って、どういうこと?
- 「良いね」って、ちょっと馬鹿にされてる…?
言い回しひとつにグルグル悩んでしまうため、HSPは雑談が苦手に感じます。
HSPが雑談を苦手に感じる5つの理由
HSPが雑談を苦手に感じる理由は、主に以下の5つです。
- 他人に興味がないから
- 相手の反応が怖いから
- 表面的な話が苦手だから
- 相手に合わせるのが疲れるから
- アダルトチルドレン気質があるから
苦手に感じる理由を知っておくことで、
何で雑談ってこんなに疲れるんだろう…
と悩まずに済みますよ。
雑談中のストレスを軽減するために、ぜひ以下をチェックしてください。
①他人に興味がないから
HSPが雑談を苦手な理由のひとつが、他人にあまり興味がないことです。
とくに以下のような人には、ほとんど興味がありません。
- 関係性の薄い人
- 自分をさらけ出せない人
- 共感できない人
興味のない人が話をしていても、おもしろくないと感じてしまいます。
それどころか、
1人になりたい…
と思うこともあるでしょう。
他人に興味を持ちにくいHSPは、雑談を苦手に感じます。
②相手の反応が怖いから
相手の反応が怖いため、人の気持ちに敏感なHSPは雑談を苦手だと感じます。
HSPは、相手が怒っていないか、嫌な思いをしていないかが、雑談中に気になって仕方がありません。
たとえば雑談中に相手から、
え、何?
と聞き返されただけで、以下のような考えが頭を巡るでしょう。
- 怒ったかな?
- 言い方がまずかった?
- 聞こえなかっただけかも…
- 別の話題にしようかな…
また相手が嫌な素振りを見せたら、途中で話題を変えたり話すのを止めたりと、とにかく気を遣います。
会話の内容だけでなく相手の反応まで気にしてしまうため、雑談が終わったあとはヘトヘト。
HSPは会話中や会話後の相手の反応に気を遣い過ぎるため、雑談が苦手に感じるのです。
③表面的な話が苦手だから
表面的な会話が得意でないことも、HSPが雑談を苦手とする理由のひとつです。
HSPはひとつの事柄から多くの情報を読み取って深く思考する性質のため、例えば以下のような表面的な会話は苦手です。
- スーパーの割引品の話
- 今日会った店員さんの話
- バラエティー番組の話
HSPは表面的な話を好まないため、その場しのぎの雑談を苦手だと感じます。
④相手に合わせるのが疲れるから
HSPが雑談を苦手な理由のひとつが、相手に合わせるのが疲れることです。
過剰同調性が強いHSPは、無意識に自分より他人を優先してしまいがちです。
雑談の中でも自分が話したいことより、他人が望むことを話そうとします。
- どんな話題が好きかな
- 何て言って欲しいのかな
- 何を話したいのかな
上記のようなことを考えながら雑談をするので、HSPは疲れ切ってしまいます。
⑤アダルトチルドレン気質があるから
アダルトチルドレンの気質があることも、雑談を苦手だと感じる理由のひとつです。
実はHSPとアダルトチルドレンが抱える生きづらさは似ており、はっきりと区別することはできません。
実際に、以下のようなHSPは多くいます。
HSPだと思っていたが実はアダルトチルドレンだったみたい…!
アダルトチルドレンの特徴のひとつに、人の機嫌を過剰にうかがうことが挙げられます。
人の機嫌を気にしすぎることで、アダルトチルドレンもHSPも雑談を苦手に感じるのです。
HSPが雑談の苦手を克服するテクニック4選
以下は、HSPが雑談を克服するためのテクニック4選です。
- 聞き手に回る
- 「5W1H」で話を広げる
- 相手の得意分野で話を振る
- 会話のチャンクを意識する
テクニックを利用することで、今よりも雑談の時間を上手に乗り切れるでしょう。
雑談が苦手なHSPは、ぜひ以下をチェックしてくださいね。
①聞き手に回る
雑談が苦手なHSPには、聞き手に回ることをおすすめします。
会話には話し手だけでなく、聞き手も必要です。
共感性の高いHSPは、話し手ではなく聞き手に向いているでしょう。
良い聞き手になるポイントは、ただうなずいて話を聞くだけでなく、適度に相槌をうつことです。
そうなんだ!それで!?
と楽しそうに相槌をうつ聞き手は、話し手に好まれます。
相槌してても、すぐ沈黙になっちゃうんだけど…
というHSPは、次の5W1Hを利用して、さらなる聞き上手になりましょう。
②「5W1H」で話を広げる
「5W1H」のテクニックを使って、苦手な雑談を克服しましょう。
聞き手になるということは、ただ黙って話を聞いていれば良いという訳ではありません。
話し手に「話させる」ということが、聞き手の役割です。
どうやって相手に話させるの?
困ったときに役立つのが「5W1H」のテクニックです。
5W1Hとは、以下の英単語の頭文字をとった言葉です。
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Who(だれが)
- What(なにを)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
上記の6つの言葉を使うと、話し手に話させることができます。
たとえばWhere(どこで)を使う場合、以下のような雑談ができます。
この前、旅行先で釣りをしたんだよね
へぇ!どこで釣りをしたの?
How(どのように)を使う場合は、以下のように質問します。
学生時代はボート部だったよ
そうなんだ!ボート部って具体的にどんなことをするの?
このように「5W1H」を上手に使うことで、話し手は気持ちよく話せます。
ただし、質問のし過ぎは相手に「尋問されている」という印象を与えるので注意が必要です。
③相手の得意分野で話を振る
HSPが苦手な雑談を克服するには、相手の得意分野で話を振るのがおすすめです。
得意分野の話であれば、話し手は喜んで話をするでしょう。
得意分野とは、話し手が過去にハマっていたことや、現在多くの時間を使っていることです。
たとえば話し手の趣味が料理の場合、以下のような質問を心掛けましょう。
得意料理って何かある?
きれいにオムライスを作るコツ知らない?
苦手な雑談中は話し手の得意分野で話を展開すれば、あとは相手が勝手に話してくれるので雑談がラクになりますよ。
④会話のチャンクを意識する
HSPは苦手な雑談で、会話のチャンクを意識しましょう。
チャンクというのは「塊」という意味であり、会話のチャンクを意識した会話のテクニックを「チャンクサイズ・コントロール」といいます。
このテクニックを使えば無限に話を展開できるようになるため、雑談で気まずくなる心配はなくなりますよ。
- チャンク・ダウン
- チャンク・アップ
- チャンク・スライド
以下でそれぞれの具体例を説明しますね。
休日はよく漫画を読んでるよ
へぇ!どんな漫画が好きなの?
◯◯が好きかな
そうなんだ!好きなキャラは誰?
話が具体的な方向に展開されていき、どんどん話題が出てきます。
昔、バスケをやっててね
そうなんだ!球技が好きなの?
割と好きかな
いいね!他にはどんな球技やってたの?
話が広がっていくのがわかりますね。
また、あなたがバスケに興味がないときに上記のようにチャンク・アップを使えば、興味のない話に無理に合わせるストレスがなくなりますよ。
僕は苺のショートケーキが特に好きかな!
おいしいよね!他にどんなケーキが好き?
モンブランケーキもいいね!
このように話題のテーマがケーキなら、ケーキの種類の中で話をスライドしていくという手法がチャンク・スライドです。
HSPは雑談が苦手でも実はコミュ力が高い
雑談が苦手であっても、実はHSPのコミュニケーション能力は高いのです。
でも私、そんな流暢に話せないけど…
「誰とでも仲良くできて流暢に会話できる=コミュ力が高い」というのは誤解です。
むしろ自分のことばかり好き勝手に話して満足するだけの人は、コミュニケーション能力が高いとは言えません。
本来のコミュニケーションとは、心と心のキャッチボールです。
相手の話をよく聞き寄り添うことこそ、本当のコミュニケーション能力と言えるでしょう。
HSPは相手の話に寄り添い、発言の一つひとつに気を配っていますよね。
相手の気持ちに寄り添うことができるHSPは、むしろコミュニケーション能力に長けているのです。
HSPで雑談が苦手なら自分に合ったコミュニケーションスタイルを身につけよう
HSPは相手の気持ちに敏感であったり、思考が深かったりするため、雑談を苦手に感じやすいです。
その根本的な原因は、雑談が苦手な自分をダメだと責めてしまうこと。
しかし実際は、周りに配慮する才能が人一倍優れているHSPはむしろコミュニケーション能力が高いと言えるのです。
このようにHSPの強みを知り、自分に合ったコミュニケーションスタイルを身につけることで、少しずつ雑談への苦手意識を克服していきましょう。