HSPだからか休日なのにぐったりしてしまう…
HSPにとっておすすめの休日の過ごし方って?
この記事では、HSPが休日にぐったりしやすい理由や対策7選を解説します。
また、HSPが心穏やかな休日を送るためのおすすめの過ごし方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
HSPが休日にぐったりしやすい理由
HSPの方はせっかくの休日だとしても、ぐったりして何もできずに休日を終えてしまうことが多いです。
休日にぐったりしてしまう理由として、以下のようなことが挙げられます。
- 騒音や刺激がストレスになる
- 睡眠時間が足りていない
- 休日も仕事のことが頭から離れない
HSPは刺激に対して敏感な性質を持っているため、職場の人間関係などのストレスから疲労が溜まりやすいでしょう。
正しい対策を理解するためにも、まずはHSPがぐったりしやすい理由を把握しましょう。
騒音や刺激がストレスになる
HSPには、音や光などの外部環境からの刺激に敏感という特徴があります。
HSPの代表的な4つの特徴として「DOES」と呼ばれるものがあり、その中の「Overstimulation」に該当します。
- D:Depth of processing(深く考える)
- O:Overstimulation(過剰に刺激を受けやすい)
- E:Empathy and emotional responsiveness(共感力や感情反応が強い)
- S:Sensitivity to subtleties(些細なことを察知する)
Overstimulation(過剰に刺激を受けやすい)の特徴が強いHSPは、他の人が気にしない程度の刺激に対しても敏感に反応します。
例えば、電車内の雑音や騒音からストレスを受けたり、時には周囲から聞こえる会話の内容から気持ちがネガティブになったりする人も多いです。
普段通りに過ごしているだけで多くの刺激を受けてしまうため、HSPは休日にぐったりしやすいのです。
睡眠時間が足りていない
睡眠時間が足りてないことも、HSPが休日にぐったりしやすい理由の1つです。
HSPは何気ない刺激にも敏感に反応してしまうため、気になったことを考えてしまったり、小さな音などに反応して睡眠不足になりやすいです。
時計の音や冷蔵庫の動作音など、些細な刺激がストレスとなり睡眠不足につながっている可能性があります。
休日も仕事のことが頭から離れない
ぐったりしやすい理由として、休日にも頭から仕事のことが離れず考え続けてしまうこともあります。
深く考える特徴を持つHSPの方は、仕事が終わって帰宅しているときや、休日に家にいるときでも、自然と仕事のことを考えることが多いです。
特に、仕事に対して強いストレスを感じている場合は、休日なのに心が休まらずぐったりしてしまうでしょう。
HSPで休日にぐったりする人の職場によくある特徴
HSPは刺激を受けやすいという特徴から、休日にぐったりしやすいことを説明しました。
しかし実は、HSPという自分の特性ではなく、職場の環境に問題があるケースも多いのです。
そこで以下では、休日にぐったりする人の職場によくある特徴を4つ紹介します。
- 競争やノルマが厳しい
- 体育会系の社風やルールがある
- 仕事の量がキャパオーバーになっている
- 仕事の質よりスピードを求められる
1つずつ解説するので、自分の職場に当てはまるか確認してみてください。
競争やノルマが厳しい
競争やノルマが厳しい職場では、HSPの方にとって大きなストレスになることがあります。
HSPには、深く考えることや些細なことにも反応する特徴があるので、競争やノルマが厳しいと仕事以外の時間でも頭の中が休まりません。
上司から毎日のようにノルマを共有されたり、できてない理由を詰められると、帰宅後や休日も仕事のことが頭から離れなくなるでしょう。
体育会系の社風がある
体育会系の社風がある職場も、HSPの方にとってはストレスがかかります。
HSPの方は繊細な性格のため、体育会系の職場だと周りの雰囲気に合わせようとするだけで大きなエネルギーを使います。
体育会系の社風がある職場は、そもそもHSPにはマッチしていないのです。
仕事の量がキャパオーバーになっている
仕事量が多すぎることも、休日にぐったりしてしまう理由の1つです。
HSPの方は真面目な人が多いため、上司や同僚から仕事を頼まれると、キャパオーバーだとしても断れないことが多いです。
そのため、引き受ける仕事の量が自然と増え、ストレスや疲労が蓄積される結果、休日はぐったりとしてしまいます。
仕事の質よりスピードを求められる
最後に、仕事の質よりスピードを求められる場合も、休日にぐったりする人が多いです。
HSPには、深く考える特徴があるため、質ではなくスピード感が重要視される場合は、考えがまとまる前に次から次へと仕事が来るので大変ですよね。
上司や同僚から多くの仕事の依頼が来ると、頭の中がパニックになってしまい、終わった頃には心身ともに疲れ切ってしまいます。
HSPが休日にぐったりするときのストレス対策7選
ここまで、HSPが休日にぐったりする理由や、ストレスを受けやすい職場の特徴について解説しました。
HSPが休日をストレスフリーに過ごし楽しい人生をスタートさせるには、日頃から適切なストレス対策を心がける必要があります。
そこで以下では、HSPが休日にぐったりするときのストレス対策を7つ紹介します。
- ①仕事を頑張りすぎない
- ②ワクワクする計画を立てる
- ③自分へのご褒美を用意する
- ④スマホを眺める時間を減らす
- ⑤適度に体を動かす
- ⑥睡眠時間をたっぷり取る
- ⑦仕事とプライベートを分ける
1つ実践するだけでも、休日にぐったりすることが減るので、できそうと思ったものから挑戦してみましょう。
ストレス対策を徹底することで休日が充実し、仕事もプライベートもワクワクとしたものになるはずですよ。
それでは、1つずつ解説していきます。
①仕事を頑張りすぎない
仕事を頑張り過ぎないことは、HSPの方にとって有効なストレス対策です。
「頑張りすぎない」と聞くと、仕事をサボってるように感じる人もいますが、むしろ頑張りすぎない方が仕事の効率が上がります。
HSPの方は真面目な性格の人が多いため、常に100%で業務に取り組もうとするあまり、仕事の後半にはガス欠状態となってしまうのです。
そのため、「頑張りすぎないこと=サボる」ではなく、パフォーマンスを上げるためにあえて省エネで働くのはむしろ良いことだと理解しておきましょう。
②ワクワクする計画を立てる
ストレス対策として、ワクワクするような計画を立てておくことも重要です。
ワクワクする計画を立てると、仕事が大変だったとしても、休日には自分の楽しめることが待っていると思って頑張れるでしょう。
また、計画を明確に立てることで、休日は楽しむことに意識をフォーカスできるため、仕事のことを忘れてリフレッシュできます。
計画を立てるときのポイントは「やらなければ」という義務感ではなく「自分がワクワクする」という感覚を意識してみてください。
記事の後半では、休日の過ごし方の参考例を掲載しているので、チェックしてみてくださいね。
③自分へのご褒美を用意する
仕事が終わったら自分へのご褒美を用意しましょう。
頑張った自分を認めることでポジティブな感情にフォーカスできるようになり、ストレス軽減につながります。
具体的には以下のように、自分が貰えたら嬉しいと思うものやできたら嬉しいと思うことを準備してみてください。
このように、ご褒美は小さなことでも大丈夫なので、自分が喜べるものを何か1つ用意して、頑張った自分を労いましょう。
④スマホを眺める時間を減らす
1日のスマホを眺める時間を減らすことで、ストレス軽減に繋がります。
デジタルデトックスという、ストレス対策として、スマホやタブレットなどの電子機器の利用時間を減らす方法があります。
SNSの利用時間とメンタル状態には関連性があるという研究結果(※)も存在します。
そのため、スマホの利用時間を減らすことはストレス軽減になるでしょう。
例えば、就寝1時間前からはスマホを見ないなど、ルールを決めて使用時間を減らすのが有効です。
自分に合ったやり方でも良いので、スマホの使用時間を減らすことにチャレンジしてみてください。
⑤適度に体を動かす
適度な運動にもストレスを軽減する効果があります。
運動をすると余計に疲れてしまい、ぐったりすると思われる人も多いでしょう。
しかし、むしろ体を動かすことで、頭がスッキリすることがわかっています。
また、自分の身体に良いことをしているという実感が湧きやすいので、自己肯定感がアップし、メンタルが安定に向かうでしょう。
特に、有酸素運動の散歩やジョギングなど、少し息があがる程度のものがおすすめです。
あまり運動をしていないという方は、毎日10分でも良いので運動を取り入れてみてください。
⑥睡眠時間をたっぷり取る
ストレスの対策として睡眠を取ることは非常に重要です。
睡眠を取ることで脳の疲労を回復させることができ、メンタルが安定します。
HSPの方は刺激に敏感な分、他の人よりもエネルギーを消費しやすいです。
そのため、休日にぐったりと寝てしまう状況なら、普段の睡眠時間が足りていないことが考えられるでしょう。
睡眠時間が6時間になると、認知能力のレベルが酔っ払いの状態と同等のレベルになるという研究結果(※)もあります。
このように、睡眠時間は私たちの脳に大きな影響を与えるので、休日にぐったりする状態から抜け出すためにも、普段の睡眠時間を確保しましょう。
⑦仕事とプライベートを分ける
最後のストレス対策は、仕事とプライベートを分けることです。
仕事が終わった後も仕事について考えていると、常に緊張状態となるため、しっかりと自分の時間を作ることが大切です。
仕事が終わって職場から一歩出れば会社の人とは無関係というくらいの心持ちで帰宅してみてください。
最初は難しいかもしれないですが、何度も繰り返しているうちに、仕事とプライベートの切り替えができるようになるでしょう。
HSPでも休日にぐったりしない理想の休日の過ごし方
ここからは、HSPの方でも休日にぐったりしない理想の休日の過ごし方を紹介します。
おすすめの過ごし方は以下の5つです。
- 図書館で静かに過ごす
- 好きなドラマやアニメを見る
- 日記やブログを書く
- 自然が多い場所に出かける
- ヒトカラでストレス発散する
どのように休日を過ごしたら良いのか分からないという人は、参考にしてみてください。
図書館で静かに過ごす
図書館は静かで落ち着いているため、HSPの方には合った環境です。
普段、周囲から受ける雑音などの刺激から解放され、本を読んだり勉強したりなど、ゆっくりとした自分の時間を楽しめるでしょう。
静かな環境を求めている方にとって、図書館はおすすめの場所です。
好きなドラマやアニメを見る
好きなドラマやアニメを見てリラックスすることもおすすめです。
HSPの方は感受性が豊かなので、お気に入りのドラマやアニメを見て感動したり笑ったりすれば、かなりリフレッシュできます。
今一度、自分が良いと思ったドラマやアニメをリストアップしてみましょう。
日記やブログを書く
日記やブログを利用して、自分の気持ちを整理することも良い休日の過ごし方です。
自分の感情や思考を客観的に見ることで、頭の中にあった雑念がなくなりやすいでしょう。
日記やブログと聞くと難しく感じる人もいますが、上手い文章を書くというよりも、今のありのままの気持ちや考えを書き出すだけで大丈夫です。
10〜15分程度の短い時間でもできるので、気が向いたタイミングで取り組んでみてください。
自然が多い場所に出かける
休日だからこそできることとして、自然が多い場所に出かけてみるのもおすすめです。
自然に触れることで、普段の忙しい日常から解放されるため、リラックス効果が期待できます。
毎日仕事に追われていると、なかなか自然に触れる機会がないので、少し遠出になるとしても休日を利用して出かけてみると良いでしょう。
ヒトカラでストレス発散する
ヒトカラ(1人カラオケ)でストレスを発散する過ごし方もあります。
友人や職場の同僚と行くと、HSPの方は人一倍気を使うので気兼ねなく楽しむことは難しいです。
一方で、ヒトカラは誰もいないので自分1人だけで好きなだけ歌って楽しめるでしょう。
周りに気を使うこともないので、自分だけの時間として思いっきり楽しんでみるのも良いですね。
HSPで休日にぐったりするときは自分に合った過ごし方を見つけよう
HSPは繊細さという他の人にはない武器を持っています。
しかしその分、職場で周りからの刺激を受けやすいため、休日にぐったりしやすいという特徴があります。
特に、体育会系の社風や雰囲気の職場はHSPには合わないため、さらに疲弊しやすいでしょう。
そのため、HSPはより一層自分の心身を休めるために、ストレス対策を徹底することが大切です。
今回紹介した休日の過ごし方も参考にしながら、自分にとって心地よい時間の使い方を見つけてみてください。
HSPの自分に合った休日の過ごし方が見つかれば、休日を寝て過ごすつまらない毎日から脱却でき、充実した楽しい日々を送れるようになりますよ。