嫌われるのが怖いのはHSPが影響してる?
周りの目が気になって人間関係がしんどい…
他人に嫌われるのが怖くて、気を使いながら生活していると疲れ果ててしまいますよね。
感受性が強い分、些細な刺激でも感じ取ってしまうHSPは人間関係で疲弊しがちです。
しかし、他人から嫌われるのが怖いと感じるのはHSPだけではありません。
本記事では、HSPが嫌われるのが怖い3つの理由を紹介します。
少しでも気持ちを軽くする考え方や対処法もお伝えするので、人間関係で疲弊している人は実践してみてくださいね。
嫌われるのが怖いのはHSPの特性によるもの
HSPとは、普通の人に比べて感受性が強く敏感な特性がある人を指します。
その人がもつ「特性(性質)」として扱われており、生まれつき持っている「個性」に近いものです。
5人に1人がHSPの特性をもっていて、全体人口では約2割と言われています。
HSPの代表的な特徴は以下の通りです。
- 五感が敏感
- 感受性・共感性が強い
- 繊細で傷つきやすい
- 疲れやすい
- 自己否定が強い
感じ取る能力が高いHSPは、他人からの些細な言葉や刺激で深く傷つくことが多い傾向です。
態度や雰囲気の変化を瞬時に感じ取り、自分の感情を抑えて相手に合わせてしまいます。
また、理不尽に怒られた場合でも自分が悪いと反省し、相手に反論することはありません。
精一杯がんばってるのにいつも怒られる…
自分が悪くない場合でも、相手を怒らせてしまったことに強い罪悪感と恐怖心を抱きます。
他人からどう思われているかを必要以上に考えてしまうのは、人と争うことを極端に嫌うHSPの特性です。
嫌われるのが怖い気持ちが強い分、相手を優先して自分の心をすり減らしてしまいます。
平穏に過ごしたい一心でとっている自分の行動が、逆にあなたを苦しめている原因になっているのかもしれません。
HSPが「嫌われるのが怖い」と感じやすい理由
HSPは他人の機嫌を損ねないよう過度に気を使うため、生きづらさや苦しさを感じますよね。
「嫌われるのが怖い」と感じる理由は、HSPの特性に原因があります。
生きづらさを少しでも解消するために、嫌われるのが怖いと感じやすい理由を把握しておきましょう。
刺激を受けやすい
五感が敏感なHSPは周囲の些細な変化を感じ取りやすく、刺激を受けやすい特徴があります。
常に五感アンテナを張っていて、相手の表情や声のトーンだけでなく雰囲気の変化まで読み取れる人が多い傾向です。
そのため、相手から多少否定されただけで自分の全てを拒絶されたと感じ、嫌われる恐怖がどんどん膨れ上がっていきます。
また、少しでも気になることがあると頭から離れなくなってしまうのもHSPの特性です。
嫌なことがあると、常に考えてしまって疲れちゃう…
ほんの小さな出来事でも、ずっと頭の片隅にこびりついて離れない人も多いのではないでしょうか。
些細な出来事でも刺激に繋がりやすいため、嫌われることで受ける心のダメージを回避しようと自分を犠牲にしてしまいます。
他人の気分に影響されやすい
HSPは共感性が強く、他人の感情に影響されやすいため、嫌われるのが怖いと感じる傾向があります。
特にマイナスな感情に影響されやすく、自分が同じ状況になったかのように傷つきがちです。
- 怒り
- 悲しみ
- 不安
- 焦り
共感性が強いHSPは、上記の感情に他人が陥っているとリアルに想像できてしまいます。
無意識に感情が流れ込んでくるため、自分に関係ないことでも影響されてしまい切り離すことができません。
また、相手の欲求を読み取る能力が高いのもHSPの特徴です。
表情と雰囲気からして、私に〇〇してほしいんだろうな…
声に出して欲求を示される前に、行動に移して相手に喜んでもらおうとします。
相手からの期待に応えようと過度に頑張りすぎてしまい、キャパオーバーになってしまうこともあるでしょう。
自分よりも相手の感情を優先してしまう傾向が強い分、心のダメージが大きくなってしまいます。
自分を過小評価しがち
HSPの特性は生まれつき備わったものであり、幼少期から過度に嫌われるのが怖いと感じている人が多い傾向です。
周りは楽しそうなのに、自分は同じように生きられない…
大人になる過程で、自分だけが生きづらさを感じていると思うこともあるでしょう。
周りの人と同じように感情をコントロールできないことで「他人のほうが優れている」と思い込みがちです。
さらに、他人と比較して劣等感を抱いている自分に対して、自己嫌悪を抱いてしまう傾向があります。
どうせ自分なんて、なんの価値もない
過度に自分を過小評価してしまう分、自分をダメな人間だと思い込み、心が傷ついても周りに合わせようとします。
HSPで嫌われるのが怖いときの対処法・考え方
他人から嫌われるのが怖くて顔色を伺ってしまうHSPのクセは、なかなか抜けないものです。
少しでも気持ちを和らげるための対処法と考え方を知っておくと、生きづらさを軽減できますよ。
対処法や考え方を知っておけば、自分の心を守ることに繋がります。
生きづらさを解消するために、少しずつでも実践してみてくださいね。
人間関係の法則を理解する
人間関係の悩みを軽くする考え方として「2:6:2の法則」があります。
あなたと本当に分かり合える人の割合は、限られているという考え方の法則です。
割合 | 人間関係の特徴 |
---|---|
2割 | 何をしても好意的でいてくれる人 |
6割 | 何も感じてない人 |
2割 | 何をしても分かり合えない人 |
相手に認められようと努力しても、絶対に分かり合えない人が世の中には必ず2割います。
皆が憧れる魅力的な人でさえ、2割の人たちからは嫌われてしまうものです。
分かり合えない人のために、自分の心を犠牲にするのはもったいないですよね。
あなたが誰かから嫌われたとしても、
あ、この人は分かり合えない2割の人だったんだ!
自分のことが嫌いな人がいて当たり前と思っていれば、多少は気持ちが楽になるでしょう。
「2:6:2の法則」の2割に嫌われてしまっても、自分のせいではなく自然の摂理と捉えてください。
あなたが努力しても分かり合えないのであれば、相手の問題と言えるでしょう。
逆に、どんな自分であっても好いてくれる人は必ず2割います。
全人類に好かれようとせず、ありのままの自分を受け入れてくれる人を大切にしてくださいね。
他人の評価は気まぐれだと知る
HSPは自分の価値が「他人からの評価」で決まると思いがちです。
しかし、他人があなたのことを何と言おうと、あなたの価値は何も変わりません。
他人の発言はつねに気まぐれだからです。
あなたに攻撃した相手はその日たまたま機嫌が悪かっただけで、次の日には忘れてるなんてことも…
たった一言でこんなに苦しんでるのにひどい!
あなたが深く傷ついていても、相手にとっては記憶に残らない程度の出来事。
しかし、たった一言の些細な攻撃でも、HSPは何日も頭から離れず引きずりがち。
そこで、世の中には気まぐれに発言する人がいることが当然と知っておけば、相手の些細な一言にも傷つかずに済みますよ。
嫌われるのが怖い性格を個性と捉える
繊細で傷つきやすく、生きづらいHSPの特性を欠点だと思う人も多いのではないでしょうか。
嫌われるのが怖くて、毎日ビクビクしてる…
ただし、嫌われるのが怖いと感じるのは、目の前にいる人と誠実に向き合おうとしている証拠です。
他人の感情を深く読み取り、共感してあげられる能力は普通の人にない特徴でしょう。
人を強く思いやる心があるからこそ、成立している人間関係だってあるのです。
周りの人には感じ取れない感覚をもっているのはHSPの強みだと思うと、気持ちが楽になりますよ。
ありのままの自分を受け入れてくれる人とだけ良好な人間関係を築くのは、悪いことではありません。
「欠点」とは「欠けている点」ではなく「欠かせない点」のこと。
これまでHSPの特性をネガティブに捉えていた方は、まず自分自身を責めないことから始めてくださいね。
HSPで嫌われるのが怖いならアダルトチルドレンの可能性あり
嫌われるのが怖いと感じてしまうのは、HSPの特性だと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし実は、生きづらさを感じる原因がHSPだと思っている人でも、実はアダルトチルドレンの可能性があります。
アダルトチルドレンとは何か詳しく解説するので、自分に当てはまる項目はないか確認しながら読み進めてみてくださいね。
HSPと似ている!「アダルトチルドレン」とは
HSPとアダルトチルドレンには、以下のように多くの共通点があります。
- 嫌われるのが怖い
- 自己肯定感が低い
- 頼み事を断れない
このようにHSPとアダルトチルドレンには共通する特徴が多いため、自分がどちらに当てはまるか判断しにくいでしょう。
自覚はしにくいですが、幼少期に心の傷を受けながら育った場合は、アダルトチルドレンの可能性があると判断できます。
HSPもアダルトチルドレンも人間関係で問題を抱えがち
HSPとアダルトチルドレンには、他人から嫌われることを過度に恐れるという共通点があります。
相手の機嫌を損ねないように本音を我慢するため、人との付き合いを心から楽しめません。
人間関係を築くことに強い不安や恐怖を感じやすいのです。
また、共通して「人間関係を突然リセットする」という特徴もあります。
今まで付き合いがあった人たちとの関係を、突然断ってしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
私と一緒にいてもどうせ楽しくないんだろうな…
表面的に仲良くしてくれているだけかもしれない…
自己肯定感の低さが影響して、自分は必要とされていない存在だと思い込んでしまいます。
結果としてアダルトチルドレンはHSP同様、他人との人間関係で問題を抱えやすいのです。
嫌われるのが怖いのはHSPあるある!アダルトチルドレンの可能性も疑おう
HSPとアダルトチルドレンは多くの共通点がある分、自分の気質を判別できない人も多いのではないでしょうか。
今までHSP気質だと思っていた人でも、過去を振り返ってみるとアダルトチルドレンだったというパターンが多く存在します。
他人の目を過度に気にして、嫌われないために振舞ってしまう根本の原因がわかると解決に繋がる可能性も。
生きづらさを感じているはアダルトチルドレンの可能性を疑ってみて、心の根底にある深い傷の原因を探ってみましょう。